バイオリン選びは身長だけでは難しい
『フォーチュン』主宰 関野順子です。
さて、今日はバイオリンのサイズ選びについてです。
バイオリンサイズは一般的に1/16が一番小さいサイズです。
大手の楽器店に問い合わせても1/16から扱う所が多く、それ以下は
ほとんどありません。
実際には、1/32というサイズがありますが、価格も選ぶ程価格帯に幅がなく
1/16の2倍から3倍してしまいます。そしてネット購入がほとんどかと思います。
私の肌感覚になりますが、年中さんまでのバイオリンサイズは
非常に難しいです。
なぜ年中さん頃までのサイズ選びが難しいか?というと
体の成長にとても差があるからです。
バイオリンを正しく持つには
腕の長さ、肩幅、それを支える背中などの筋肉が無いと
しっかりと顎で挟んで持つことができません。
インターネットでの表の身長でおおよそのサイズは
わかるのですが、、、
『長さ』を基準に考えてしまうと
『バイオリンの重さ』にからだがついていけず
痛い、疲れた、となり練習が億劫になってしまいます。
幼児期の成長の変化は本当に様々で
兄弟で習っていても、上のお子さんの時に使っていたバイオリンを
同じ時期に下のお子さんにそろそろサイズアップかな?と思い
試したら、、、手の長さはぴったり!本人もサイズアップしたいけど、、肩幅が足りなくて安定してバイオリンが支えられないと言う状況でした。
新しくバイオリンを買って習い始める方は
経済的な面で見ると、大は小を兼ねるでいずれ大きくなるからと思い
大きい方おすすめしたいのですが、
バイオリンをしっかり支えられないと言うことは、その分他の部分で支えなければなりません。
そうすると、最初の基盤であるバイオリンフォームは正しくならず、かえって悪い癖がつき、それを正そうとするとバイオリンと体のバランスが取れるまでとても時間がかかります。
上記のような理由で練習が思うようにいかず、結果的にもう一度小さいサイズを買い直された方もいます。
その子は一つサイズを下げただけで練習に対する
意欲などが大幅に上がりました。
他には、楽器を持って真っ直ぐ立っていられない子に
体幹を鍛える(スポーツ)もお勧めして実際に習い始めた
子はバイオリンを持つ姿勢もとても良くなりました。
音楽経験が全く無いお子さんは、上記の体験時からのサイズと
実際に音符やリズムを理解して指で押さえて弾きはじめるまでのタイムラグがある為、その辺りも考慮して考えなければ
なりません。
ただ、一つ言えることは迷ったら一つ小さなサイズの方が
確実です。
大きなサイズはいずれ必ず使いますので無駄になることはないので、その時々にあったサイズを選んで頂きたいなと思います。