いつまでも指板にシールを貼らないと弾けない子
今日は、いつまでシールをバイオリンに貼るの?という問題についてです。
サイズアップして新品のバイオリンが届いてわくわくピカピカ♡
でもシールがないと音程がぜんぜんわからないし、弾けない!
これは、子供ではよくあることです。安心してください。
サイズアップについて
バイオリンのサイズアップは大人が思う以上に負担が大きいです。
並べてみると感じると思いますが、
ワンサイズ上がるだけでどんどん大きくなります。
指を押さえる幅も広くなりますし、楽器も重くなり
せっかく良くなった姿勢も崩れたりもします。
子どもが、痛い、重い、疲れたを感じやすい時期なので
低学年のうちは練習にストレスを感じないように
当教室ではシールを活用しています。
小学校低学年・中学年になってきたら
私の教室では少しずつ、シールを外していきます。
理由は、シールを押さえることに集中してしまい、自分の音を聞いていない
子が多いからです。チューナーを利用してシールと音に関して
敏感になってほしいなと思っています。
そして、ピアノを利用して全音と半音の関係を説明したり
セブシックなどの基礎教材を用いて手の形の基礎を作っています。
小学校高学年になってきたら
理論的にバイオリンの仕組みを理解してシールは完全に卒業してもらいます。
ここは少しハードルが高いかもしれませんが、バイオリンは何調を弾くのか?
また、それにより指板のどこを押さえるのか?押さえるための手の形ができているか?
音楽理論を理解できると、上達が一層深まります。
ですが、保護者の皆さんもですが、曲が弾けるようになりたいと思うことで
子どもの時には基礎練習や音楽理論は蔑ろにしがちです。
子どもの頃から、親が横についてずっと音程について注意された基礎練習をされている場合
この理論を理解していなくても、すでに指が勝手に的確な音程をとらえることができる
のですが、もし、小学校高学年になっても音程がぱっとしないようでしたら一度理論を
しっかり学んで、そのうえで効率のよい練習をされるとシールがなくても
安定して音程がどこを押さえるべきか理解できるようになります。