『フォーチュン』が考える人間力|比べる事(緊張・自己肯定感)
緊張してしまうのはなぜ?自己肯定感との関係
『フォーチュン』主宰の 関野順子 です。
私は、音楽教育を通して、子供たちがその後の人生でも役立つ力を育てていきたいと考えています。
今回は、その中でも
👉 「緊張」と「自己肯定感」についてお話ししたいと思います。
発表会やテストなど、本番の場面になると、
・緊張して思うように弾けない
・頭が真っ白になってしまう
そんな経験はありませんか?
この「緊張」は、できればなくしたいものですが、
実は完全になくすことは難しいものです。
では、どうすればいいのか。
私は、緊張を和らげるために大切なのは、
👉 「比べない力」を身につけることだと考えています。
人が緊張する時、心の中では必ず「何かと比べている」状態になっています。
それは大きく分けて、2つあります。
一つは、他人と比べている状態です。
「あの子より上手く弾きたい」
「失敗したらどう思われるだろう」
こうした気持ちは、自分の意識が外に向いている状態です。
もう一つは、自分自身と比べている状態です。
「いつもはもっとできるのに」
「今日はうまくいかないかもしれない」
これは、”理想の自分”と今の自分を比べてしまっている状態です。
私自身も、とても緊張しやすいタイプでした。
本番になると、どうしても周りや結果が気になってしまい、思うように演奏できないことも多くありました。
そんな時に先生から言われたのが、
「自意識過剰だよ」という言葉でした。
さらに印象に残っているのが、学生時代に同級生が言った一言です。
「自分では色々気にしてるかもしれないけど、周りから見たらそんなに違いは分からないよ」
正直、その時は「なんてことを…」と思いましたが(笑)
今振り返ると、とても本質的な言葉だったと感じています。
人は、自分が思っているほど他人を見ていないのです。
こうした経験から、私がたどり着いたのが、
👉 「比べない力を育てることが大切」という考えです。
まず一つ目は、他人と比べないこと。
他人と比べると、どうしても不安や緊張が生まれやすくなります。
もし目標を持つのであれば、
👉 少し遠い存在、憧れのような対象にする方が、前向きな力になります。
そして二つ目は、自分と比べるタイミングです。
自分と比べること自体は、成長のためにとても大切です。
ただしそれは、
👉 練習や準備の時だけにすることが重要だと感じています。
本番では、「うまくできる自分」と比べるのではなく、
ただその瞬間に集中すること。
それだけで、余計な緊張は少しずつ和らいでいきます。
音楽教育の良いところは、こうした経験を何度も繰り返せることです。
発表会や試演会など、本番の場を通して、
子供たちは少しずつ自分の心の動きを理解していきます。
そして、
「こういう時に自分は緊張するんだな」
「こうすると落ち着くな」
といった感覚を、体験の中で身につけていきます。
『フォーチュン』では、発表会に向けて
「100回練習チャレンジ」なども取り入れています。
これは、ただ上手に弾くことだけが目的ではありません。
👉 ここまで続けられた自分を実感するための取り組みです。
本番でうまくいくかどうかは、その時のコンディションにも左右されます。
でも、
「これだけやってきた」
「ここまで積み重ねてきた」
という感覚があると、
それが大きな支えになります。
私は、
👉 本当の自己肯定感とは、自分との約束を守ってきた積み重ね
だと考えています。
緊張を完全になくすことはできませんが、
緊張に振り回されない状態を作ることはできます。
そのために必要なのが、
・比べない力
・積み重ねる力
です。
音楽を通して、こうした力を育てていくこと。
それが、バイオリンの大きな価値の一つだと感じています。

