子どもがバイオリンレッスンに集中できないときの親の心構え
『フォーチュン』主催 関野順子です。
今日は、お子様あるあるのお話です。
3歳から4歳くらいでバイオリンを
習い始める子供が多いのですが
このくらいの年齢の子供はまだ
レッスンというものがよくわかりません。
幼稚園の雰囲気とも
家庭の雰囲気とも違い
きっと戸惑いが多いと思います。
私も、一人の親としてそのような
苦労があったのでよくわかります。
家ではきちんとできたのに…なぜ?
先生に失礼な態度をとってしまう我が子に
恥ずかしさや苛立ち
せっかく時間を割いて来たのに
なんだかもったいない時間になってしまった…
親になるとこのような経験は一度や二度
ではないですよね?
気分がのらなかったり
お腹がすいてきてしまったり
眠くなってしまったり…
ふざけてしまったスイッチが
きれなかったり…
はーーーーっ。(ため息)
こんな日もあるかと思います。
でも、
生まれてからたったの3、4年で
ついこの間まで寝がえりをうって
ハイハイして、立ち上がり・・・
オムツも外れて・・・
バイオリンを習い始めるだけでも
本当に素晴らしいことなんだと思います。
講師という立場でみると
どんなにやる気がなくても
どんなにできなくても
どんなに嫌でも
その時、その時間、レッスンに来て
続けるということが
本当に大きな成長になっているの
だとおもうのです。
親が、この幼少期にきちんと
やるべきことをやる!
やるべき時にはやる!
そういった姿勢を見せ続ける事が
後々の子供の価値観を大きく
育てていくのだと思います。
毎週のレッスンがそうならないように
講師もいろいろ準備をしますが
保護者のかたもバイオリンだけに
フォーカスせずに少し長い目で
お子さんの成長を見守ってもらえたら
嬉しいなとおもうのです。
レッスンに向けて練習することも
レッスンに向けてお仕度の準備
をすることも
雨の日も、風の強い日も、疲れている
時もレッスンに向かう。。。
これも大事なレッスンのプロセスなんです。
1年前、レッスンを始めた時は
大丈夫かしら?30分レッスンをどう
過ごそう?
と悩んでいたような生徒さんでも
1年たてば、本当!別人のようです。
集中して、しっかり立ってバイオリン
をひけるようになり
自分からやりたい!一人でやってみたい!
そんな言葉も沢山出るようになりました。
小学校低学年になると、今まで親が一緒
だったレッスンは送り迎えだけになり
レッスンは自分で受けることになり
ここにもまた大きな成長があります。
居心地のわるい時間を過ごすことや
すごく褒められる時間を過ごすこと
どんな時も、その一週間の
自分の在り方の責任を一人で
受けとめなくてはならなくなりました。
一年、一年確実に成長しています
うまく出来ないことも含めて
大事な1回1回のレッスンであり
無駄はなかったのだと今は分かります。
なので、幼少期のレッスンはあまり
一喜一憂せずにレッスンに来ていただけ
たらと思います。