学校は休みがちなのにレッスンは休まない生徒さん

『フォーチュン』主宰関野順子です

 

今日は、学校は休みがちなのに

レッスンにはしっかり来て

くれていた生徒さんについて

お話したいと思います。

 

 

もう、今は大きくなられている

のですが、小学校5年生の時に

入会してくださった男の子です。

 

当時、私は事情があり一人暮らしを

することになり、実家で教えていた

生徒さんの多くを手放さなければ

ならない状況になりました。

月に2回土日のレッスンで良いと

いう方のみにしようと、本当に心

苦しい選択だったのですが・・・

 

 

私も、言いにくかったのですが、

このことをお母さまにお伝えすると

『実は、学校に行きたくなくて

休みがちなのですが、レッスンは

行きたいと言っているので

連れてきているんです。是非

土日のレッスンだけでも

続けさせてください。』

と言われたのです。

 

 

あまり練習してこないこともあり、

私もはっきりビシッと!叱ったり

一切特別扱いしたレッスンをして

いなかった為、大変驚きました。

 

長いことレッスンに通ってくれて

いると、だんだん性格も理解でき、

『今日は元気がないかな?』

などと感じることもあるのですが

 

 

この生徒さんに関しては

やる気はあまり感じないけれど(笑)

楽しそうにきてくれているので

まさか学校を休みがちだなんて

思いもしなかったのです。

 

でも、その話を聞き、私自身

小学校の高学年でいじめに合った

経験を思い出し、彼にもきっと

何か辛い出来事があるのだろうな

と感じました。

 

 

習い事での自分と

学校での自分は

きっと別人なのでしょう…。

バイオリンはきっと

自分らしくいられる

受け入れてもらえる

そういう時間を提供できて

いたのだと何となく私も感じました。

 

 

私は大人として

一人の教育者として

なにができるのか?

悩み、次のレッスンの時に

私がいじめに合っていた

事を彼に話してみました。

 

 

彼は、驚いた顔で

話を聞いてくれました。

 

そして、最後に

学校はとても小さな小さな世界

なのだよという話をしました。

 

ほら、だって

ここに住んでいるという理由で

この学校に行き、同じ年に生まれた

という理由で、同じ学校に通って

いるだけなのだから。

 

 

でもね、これからの未来は、

自分次第で決められるんだよ!!

 

頑張れば頑張った分だけ、道が

開かれていくのだよという話を

しました。

 

 

当時、読んでいいなと感じた本を

彼に貸してあげたり、一歩先を行く

先輩として、感じたことを話したり

しました。

 

 

私も、いじめられていた頃は、本当

に辛く、ごはんも食べられない時期

もありました。

 

ですが、そのころバイオリンを本気

で頑張るチャンスをもらい、

有名大学の助教授のレッスンを受ける

など新しい目標ができました。

 

学校ではひっそり生きていた自分が

帰宅すると、目標に向かって熱意

をもってバイオリンを練習し、

コンクールやレッスンで評価される

事がとても励みになっていました。

 

 

あの頃、本当にバイオリンという

素晴らしい相棒がいたからこそ

救われていたのだと思います。

 

自分の居場所や評価される場所が

あったからこそ、未来をみて

夢に向かって学校での時間を耐え

られたのだと思っています。

 

 

低学年とは違い、親に気を遣う事

もあるでしょう・・・

そんな時、たかが習い事の先生では

ありますが、寄り添える一人の

大人として、一緒に子供の成長を

見守っていきたいなと思って

おります。

 

 

とにかく未来は自分次第で絶対に

変えられる!!

そんな希望に満ちたレッスンを

子供たちにしていきたいと

思っております。

 

 

この生徒さんはその後またさらに

進化される機会がありました。

そのことについては、また

次回書きたいと思います。

 

 

 

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